TOPPAN 凸版印刷株式会社

当サイトは、コミュニケーションメディアのひとつである印刷表現の幅を広げ、クリエイティブに役立つ情報を発信するウェブサイトです。凸版印刷のグラフィック・アーツ・センター(GAC)が運営しています。

GRAPHIC TRIAL グラフィックトライアルトップクリエイターとともに印刷表現の可能性を探ります

GRAPHIC TRIAL FILE 1 中野豪雄
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SPEC

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コンセプト「Transitional Topics 2011.3.11-2015.3.11」について

中野豪雄
中野:
情報の構造化と文脈の可視化をテーマに「データが織りなすヴィジュアル」という切り口でグラフィックをつくってみたいと思います。たとえば、様々な数値を含んだグラフをいくつも重ね合わせると、その関連性によってまた別の見方が生まれ、新たな意味の発見に繋がります。このような手法を「インフォグラフィックス」と言いますが、それを印刷という技術を用いてビジュアルとしてつくりあげていこうと考えています。
PD:
いくつもの情報を織りあげるように関連付けて視覚化するということですか?
中野:
そうです。版の設計と仕上がりの構造をインタラクティブに見ることができれば面白い事になると思って。ビッグデータを用いたデジタルコンテンツは、無限に指標を重ねたり切り替えたりすることができますが、実際に画面で一度に見られる量は限定されます。データはビッグでもモニターはスモールということです。それに対して印刷物、中でもポスターは版面が大きい分、多くの情報を一度に見ることが可能です。離れればマクロ的に俯瞰でき、近づけばミクロな視点から詳細な情報を読み取ることもできる。ネットワーク上に偏在するデータはそのままではバーチャルな情報ですが、作り手の伝える意思によってアクチュアルな情報に編集していく必要があり、それが同時に印刷物にすることの価値と意味を伝えることに繋がるのではないかと考えています。
PD:
作品としてはどのような内容になる予定ですか?
中野:
「東日本大震災」にまつわるキーワードを題材にしたいと思います。2011年3月11日の震災発生後、ニュースでは連日、「東日本大震災」とそれに関連した言葉が飛び交っていました。その量はまさに膨大でしたが、日を追うにつれて話題性は失われて収束し、徐々に日常へと戻っていきました。そういうことがニュースに出現する言葉の頻度や話題性の強弱を追うと見えてきます。そこで今回は2014年3月11日から4年間で「東日本大震災」というキーワードを用いて、時間的な推移で話題がどう変化したかインフォグラフィックスで提示してみたいと思います。
PD:
誰の記憶にもある話題だけに、ここで振り返ることで“言葉”について考えるいい機会になりそうですね。
中野:
そう考えています。観る人たちに主体的に考えていただくための方法論としても、この題材は大変有効だろうと判断しました。言葉や話題性に対する意識のあり方を考える糸口になるような作品にしたいと思っています。
PD:
具体的には、どうやって視覚化していくのですか?
中野:
方法としては、「日々の重要キーワード 東日本大震災ニュース分析」というデータベースを構築している北本朝展さんという研究者と、プログラマーの古堅真彦さんのお二人に協力いただいてデータを抽出し、数種類のパラメータを版や色、配置、大きさなどに割り当てて視覚情報に置き換えていきます。
PD:
とすると版の重なり方の一つひとつにも意味がある構造になるわけですね。
中野:
単なる数字でしかないデータに視覚要素を与え、さらに印刷のテクノロジーに置き換えることで、視覚的に読むポスターを目指します。情報を伝えることに印刷が深くかかわってくることを示すトライアルになると思います。
PD:
私もこういう試みは初めてです。これは楽しみですね。
スタッフからのコメント

これまでも論理や思考を、印刷やデザインの構造に読み換えることでビジュアルコミュニケーションを追求してきた中野さん。今回も情報の構造化を印刷とデザインで視覚化するトライアルを実践していただけるようです。印刷技術がこのトライアルでどのような役割を担うのか、注目していきたいと思います。

スタッフからのコメント
次回予告

いよいよ具体的な構想が明らかに!インフォグラフィックスと版設計がどのようにリンクするのか乞うご期待。

プロフィール
中野豪雄 NAKANO TAKEO

中野豪雄
NAKANO TAKEO

グラフィックデザイナー

1977年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。勝井デザイン事務所を経て、2005年中野デザイン事務所設立。情報の構造化と文脈の可視化を主題に、様々な領域でグラフィックデザインの可能性を探る。日本タイポグラフィ年鑑グランプリ、同ベストワーク、造本装幀コンクール経済産業大臣賞等受賞。世界ポスタートリエンナーレトヤマ、ラハティ国際ポスタービエンナーレ等入選。国際タイポグラフィ・ビエンナーレ「タイポジャンチ・ソウル2011」に招待作家として出展。書芸博物館(韓国)パーマネントコレクション。武蔵野美術大学、多摩美術大学講師。

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